ソマティック・マーカー仮説で決断する

小倉匠です。

 

あなたは何か決断をする時、身体のどこかが急に痛くなった経験はないだろうか?

そして、身体が痛いのを無視して決断したら、結局失敗した…。

 

たとえ論理的に正しくても、間違った決断や選択をする時、身体があなたに警告を出して「止めろ」とメッセージを送ってくれることがある。

この現象をソマティック・マーカー仮説と言う。

 

ソマティック・マーカー仮説を知れば、危険な選択肢を選ぶリスクを減らすことができる。

 

ソマティック・マーカー仮説とは?

ソマティック・マーカー仮説とは、今までの体験が快不快の感情と一緒に記憶され、意思決定をする時に脳が過去の似た状況で感じた感情を再現して決断を助けるという理論である。

 

感情とあるが、痛みや過度の発汗などの身体の異常となって現れることもある。

 

たとえリサーチやデータなど理論的に正しくても、直感的に間違っている場合によく起こるのだが、ついつい数字の方を信じてしまい後で後悔する羽目になる。

 

要するに、ソマティック・マーカー仮説とは間違った決断をしようとした時、「危険だから止めた方が良い」というメッセージを感情や身体の異常を通してあなたに伝えているのである。

 

ソマティック・マーカー仮説の活用の仕方

ソマティック・マーカー仮説は選択や決断をする時に活用できる。

特に意思決定の時に身体が痛くなったら、その決断を要注意だ。

 

ソマティック・マーカー仮説を活用して成功している人にジョージ・ソロス氏がいる。

 

彼はウォーレン・バフェットやジム・ロジャーズと並ぶ三大投資家として知られる人物である。

 

彼はファンドを運用の際、背中の痛みに悩まされていたという。突然、背中に鋭い痛みが走った時は、ポートフォリオに問題があるというシグナルだと受け取り、ポジションをチェックした。

 

例えば、初体験や自分の能力を少し超える難易度の場合、緊張や不安で心臓がドキドキする。

 

これは確かに不快な感情であり、ソマティック・マーカー仮説的にはNGだろう。

でも、脳や直感が警告しているというよりは、単なる緊張や不安による身体の異常だ。

 

しかし、吐き気がしたり頭痛がしたりすると、緊張や不安の限度を超えているため、ソマティック・マーカー仮説が働いたと言える。

 

基準としては、原因不明の身体の痛み、いつもの不安や緊張を感じた時にはありえない不調があった場合、ソマティック・マーカー仮説が働いたと判断して、その決断を見直そう。

 

直感を信じよう!

リサーチやデータで論理的には正しくても、その決断が間違っている場合、身体の痛みや異常などとして決定を止めるよう脳があなたに警告する。

 

これをソマティック・マーカー仮説という。

 

選択や決断をする時、もしも身体に痛みや異常を感じた場合、直感を信じて失敗を避けるためにもその意思決定を再検討しよう。

 

【スーパークイックプロモーション】小倉 匠